レッスンで英語の問題文が読めなくて苦戦する子が多いです。誰かが読んでくれると答えることができますが、自力で読んで解く事は出来ないということが多々あります。
言葉には耳から入る音声情報と、目からくる文字情報等があります。母語の習得がそうなのですが、音声は、母親にあやしてもらったり、お世話してもらったりして、生まれた時からたくさん触れることで自然と身についていきます。
でも、読むことはある程度の年齢から生活に入ってくるので、自然にできるようになりません。練習して身につける必要があります。
では、具体的に「読む」とはどのように行われているのでしょうか。
今この文章を読んでいる皆さんは、おそらく文章を声に出して読んでいないですよね?
文字を目で見て脳内、あるいは心の中で音にして、書いてあることを理解しているのではないでしょうか。
文章を読むとき、みなさんの脳内では音声言語を理解する場所が働いています。
目で見た文字の音をイメージし、音声情報にしてから脳内で読み取っています。
つまり、文字を音に変換したものを解読しているんです。
レッスンの手順は、イラストを見る→音を聞く→文字を読む、という練習法が薦められています。しかし、これは絵と音を一致させる練習で、文字を読んでいるわけではないんです。
読みは読みで、専用の練習をしなければ読めるようにはならないのでは❓と考えて導入方法を変えてみました。
文字は言ってみれば暗号です。
“「あ」←この形は、[a] と発音しますよ” というマークです。
マークをたくさん覚えると「あ・り・が・と・う」= [a・ri・ga・to・u] と読むことができます。
「ありがとう」は日本語ですが、どの言語でもそのマークと音を一致させる練習をすることで、読む力がついてきます。
そんなわけで時間はかかりますが、フォニックスルールを使って、アルファベットが一文字一文字しっかり読める子を育てるためのレッスンをしています。初めは苦戦していた子どもが、どんどん時間が短縮され、丸暗記ではなく全部読めるようになってきています。
この力が、今後中学生になったときの英語授業で文字だらけの教科書を見た時に「あ、読める、わかる、できる」の力に繋がると信じています。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
また次回もよろしくお願いします!